アメリカはペンシルヴァニア州、ナザレスにあります「Martin」の本社へ…
二日間に渡り!!ファクトリーツアーへ行ってまいりました!!
人生初となるアメリカ、その広大さに圧倒されてしまいました。
押しボタン式の信号のボタンもデカイっ!!
道も広いし…さすが国土がでかいだけはあるなぁ…
と、異文化を堪能した後…

Martin本社に到着っ!!
この建物の中にギターのファクトリー、ミュージアム、Martinグッズを販売する1833ショップ、もちろん事務所も中にあり、Martinの全てがこの建物の中に詰まっています。閑静な住宅街の中に建っていて、ゆっくりとした時間が流れるとっても素敵なところでした。
建物の中身はと言うとぉ…
ミュージアムの入り口もとっても素敵!!
Martinを愛用するアーティストのCD
が展示されていたり…
 
Martinギターを自由に弾くことの出来るスペースがありました。
Martinファンなら誰もが確実にテンションが上がる場所です。
一般のお客様も自由に出入りが出来て、とってもオープンでした!!
さすが自由の国…
写真の「VIPタグ」をGETし、
晴れてVIPとなった僕達はついに
ファクトリーツアーへ…
 
  ギターでかっ!!…と入ってまず目を引くのがまず「でかマーチン」でした。SHOWの時に使われるそうです。
ちなみに弦には縄がはってありました…やはりこの大きさで鉄弦は無理ですよねぇ…
ファクトリー内部はとにかく広い!!
ここでMartinは作られているんですねぇ。店頭に並んでいるMartinギター達は
ここのファクトリーからやってくるのです。
ファクトリー内には…
ネックサンプルや(左側の板から、右側のサンプルのように削りだされていくんですね!!)、木材サンプルなどが壁にかけてあり
従業員の方がいつでもチェックできるようになっていました。ということで前置きが長くなりましたが…ギターを製作しているセクションへ!!
 

まずは大まかにカットされたトップ板をヤスリがけし、
綺麗にするセクションです。Martinギターの内部の綺麗さはここのセクションによって保たれているんですね!!

そして…

これはギターのブレーシングを「タイトボンド」で、接着しているところです。手際よく作業していて「職人」を感じた瞬間でした。
後ろに詰まれているのがトップ板です。一日でこれ全部ブレーシングとりつけるんでしょうか…
専用機械でサイド板をヤスリがけしているところ。
「ウィーン!!」と一気にヤスリがけしていました。さすが職人・・・
ここは主に材の接着面積を確保するためにとり付けられる「ライニング」というボディー内部のギザギザ部分を取り付けるセクションです。洗濯バサミではさみこんで接着するのですが、この洗濯バサミ、なんと何十年も使い続けるヴィンテージ洗濯バサミだそうです!!やっぱり物は大切に使えば長持ちするんですねぇ。
シリアルナンバーをレーザーで入れる機械です。手で並べた後にレーザーでビビビっと文字が入っていきます。写真じゃ伝わりにくいですが、直接見るとちょっとテンションが上がってしまいました。

と、一通りトップ板、サイド&バック板の加工が終了すると、ボディーを組み上げるセクションで、僕達がいつも見ているギターのボディーの形に組み上げられます。型を使い一本一本手際よく正確に組み上げられていきます。

これはボディーにバインディングを巻いている様子。バインディングを貼り付けるスペースには、くぼみを付けてボディーが作られていて、手際よく接着剤でバインディングをそのくぼみにとりつけてテープで手早く接着していました。やっぱり皆さん手際が良いですね。
最終的なネックとボディーの組み込みのセクションです。何度も何度もネックとボディーを取り付けてははずし、微調整をしてはまた取り付けて…を繰り返し、しっかりとした精度での組み込みをしていました。ジョイント部分はやっぱり大事ですもんね…
  研磨ブースです。奥に見える青い壁はずっと空気を吸い込み続けているので研磨によって散った木屑などが舞い散ることが無く吸い込まれていくので、研磨ブースとは思えないほど木屑も落ちておらず、とっても綺麗でした。研磨台も吸盤でギターを固定し自由な角度に動かせるようになっていて、従業員が身体を動かすこと無く研磨が可能になっていました。身体的な負担を減らすためにMartinが独自に開発したものだそうです。
写真だと分かりづらいですが…この部屋の奥で全て機械によってギターへの塗装が行われています。昔は一人の従業員さんが部屋にこもって塗装をおこなっていたそうですが、機械化にすることで健康面の向上や品質の安定化が図られています。
塗装が完了したあとのバフがけ。ここも機械が導入されていました。とっても動きがスムーズ!!吸盤でギターを固定して研磨を行っていました。とっても手間と時間がかかるバフがけの時間を大幅に短縮することによってネックとボディのジョイントなどにしっかり時間をかけれているんですね。
おおっ!!これはまさかっ…アバロンインレイのおおもと!!アバロン貝の貝殻です。
この高級感、貝殻の時点で放つオーラが違いますね…

これはリペア部門。なんと!!後ろ側に見えるケース、全てがリペア品みたいです…量が違いますね。一本一本ギターと共に送られる書類を確認しながら慎重に作業が行われていました。

ここはほぼ出来上がったギターを仕上げるセクションです。出来上がったギターに弦を張ったり、エレアコ仕様のギターにエレアコを取り付けたりしていました。出来上がったエレアコはアンプにプラグインして…「smoke on the water」を弾いてチェックされていました。やはりチェックの時は定番曲にかぎりますよねー!!

と、一通りファクトリー見学を終えた後…木材の保管庫へ!!

おぉー!!若干緊張で写真がブレていますが…木材が写真の棚何個分の、かなりの数ストックされていました。含水率も木材ごとにしっかり管理されていました。グレード別のあんな材やこんな材…初めて「生」の木材をチェックできました。やっぱり高いグレードの材はそのままの状態でもとっても綺麗でした!!
そしてその奥には…

すごい数のギターケースがっ!!木材が保管されている棚と同じ大きさの棚にびっしりケースが詰まっています…ミュージアムに展示してあるギターのケースも置いてあるようですが、クリスマーチンさん所有の研究用のギターも置いてあるとか…本当に、改めて見てもすごい数ですね。研究に熱心な姿勢が見て取れますね。
そして次は、オーセンティックなどを製作している「カスタムショップ部門」を見学させていただきました。
ファクトリー内の一角にある「カスタムショップ部門」塗装以外の全ての工程をその一角で全て行える様になっています。

ニカワでネックとボディの接着を行っているところを見ることが出来ました。ボディとネックの接合部を微調整したのち、ネックの接合部をランプで温め、手早くサッとニカワを塗り固定していました。ニカワでの接着はジョイント部に隙間があってはだめ、ですが短時間でささっとジョイント部の微調整を済ませ接着させてしまう技術はさすがの一言です。写真の左側に置いてある器の中にニカワが入っていました。
こちらはバインディングを巻きつけているところ。バインディングなどを担当されておられるこの方は、なんと!!
勤続37年の大ベテランさんだそうです。
これはネックを削りだしているところ。カスタムショップではCNCルーターを使わず、Martin独自のスケールを使用し一本一本削りだしていました。ざくざくっと削りだしている間、いろいろとお話させていただきましたが、お話に夢中になっている間に気づけば削っていた板がいつの間にかネックの形になっていました…仕事が速いですね。
ここはインレイを削りだして作るところ…ですがさっきのネックを作られていた方が担当されています。カスタムショップはひとり一人が熟練した職人さんで、一通りギターを作る工程は出来るそうですが、カスタムショップ内では自分が一番得意な部門を行っているそうです。この方はネックとインレイ作りが得意だから二つのセクションを持っている…ということですね。オーダーでインレイを自分の名前に…といった特殊なインレイ加工など彼が行っています。糸鋸を用いて手作業で全て行われていました。細かいインレイも全て機械ではなく手作業で行われているのには驚きました。

カスタムショップではもちろんバフがけももちろん手作業です。一人の職人さんが一本一本丁寧に、バフがけを行っていました。

ということでファクトリー内はこのような感じです。とっても合理的な工場の作りがあるからこそギター作りに集中できる環境が作られ、Martinクオリティをしっかり保てているんですね。

そしてこの後、気になる「Martinミュージアム」へ…

マーチンの歴史背景をその当時作られたギター達と共に紹介されていました。ショーケースの中に展示された本当に、貴重なギターの数々…Martinギター1号機、ドレッドノート1号機や当時仕様されていた工具なども展示されていてMartinフリークの方なら確実に楽しめますね!!

そして何と!!


写真がぶれてしまっていますが…なんとクリスマーチンさん直々にミュージアムの紹介をしていただきました!!ご自身のおじいちゃんやお父さんの話だけあって細かいところまでしっかり説明していただけました。こうやって古くから伝統あるMartinのギターを眺めているだけでMartinのすごさが感じられます。

さらには、Martin社の粋な計らいで、今回だけ特別にと…

ショーケースに飾ってあるとっても貴重な…OOO−42(もちろん本物&クラプトンと数桁違いシリアル!!)を弾かせて頂きました!!写真の右上にうつっているクラプトンの手マネをして写真を撮ってみました。こんな貴重なギターを手にしてマネをしてる場合じゃないですが…緊張で手がブルブル…ヴィンテージはやっぱり乾いたサウンドでしたよぉー!!その他OM−45、最も最初に作られたドレッドノート1号機などなど触らせていただきました。こんな経験させていただいて感謝感謝です。

そして最後に…

クリスマーチンさんと2ショット撮らせて頂きました。心よく写真を受け入れてくれたクリスさんに感謝です。

ということでMartinファクトリーツアーは終了しました。あたたかく迎えてくれたMartin社の皆様、サポート頂いた黒澤楽器さん本当にありがとうございました。

今回Martin本社へ行き実際に製作されている様子、Martinの歴史など肌で感じてくることができました。この貴重な体験で得てきた情報をしっかり皆様にお伝えして、Martinを持ってみたい…2本目のMartinを探してる…というお客様のギター選びをお手伝いが出来ればと思います。